Abstract


本稿では、現今での原子力安全を取り巻く社会情勢の中で、安全性の高度化と経済性の向上の双方を両立させる提言として、高度情報技術の適用による人的・組織的要因の改善に着目して著者らが進めてきた、原子力発電の運転、保守体系の高度ネットワーク化をはかるための「サテライト運転保守センター」概念とその要素技術の研究開発を進めてきた「次世代ヒューマンマシンシステムプロジェクト」の概要を紹介するとともに、これをわが国の原子力立地地域で設置されているオフサイトセンターの整備と関連づけて「オフサイト運転保守支援センター」の構想に発展させるとともにその課題を展望する。

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(C) 2020 Hirotake Ishii