Abstract


生活習慣病をより早期の段階で発見するために、全身の循環器を代表する眼底の血管と周辺組織の形態と代謝を観察する眼底イメージング機器について、臨床ニーズと技術シーズ、および研究開発の動向と課題を整理した。  その結果、眼底血管の形状や変性の早期変化を、医師が肉眼で見分けるより前の段階で、定量的に計測できる検査機器が必要であることが指摘された。また、高血圧や脳梗塞、糖尿病などの予防医療のための診断では、眼底の血管を流れる血球の挙動や血流の異常、血管壁肥厚、周辺組織の機能低下など、さまざまなファクターから血管の病的変化の過程を評価できる機器が有用であることが指摘された。

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(C) 2020 Hirotake Ishii