Abstract


原子力プラントの定期点検時における系統隔離作業の作業効率の向上とヒューマンエラーの低減を目指して、オフサイト運転保守支援センター構想のもとで、新しい情報技術である拡張現実感(AR)技術とRFIDを用いた支援システムを提案し、試作システムを開発した。支援システムは、AR技術を用いて指定されたバルブの探し出しを支援するために作業者の視界に指示情報を直接表示するナビゲーション機能を持ち、さらにバルブにあらかじめ貼られたRFIDタグをスキャンすることで探し出したバルブを確認する機能を持つ。 システムの有効性を確認し問題点を抽出するために、試作したシステムを用いて被験者実験を行った。その結果、システムは系統隔離作業の効率と信頼性の向上に有効であること、HMDの視認性と装着感に問題があることがわかった。

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(C) 2020 Hirotake Ishii