岡田 芳信
「Eye-Sensing HMDを用いた脳機能障害診断のための
計測システムの構築と実験研究」

 本研究では、脳機能障害のスクリーニング検査として、Eye-Sensing Head-Mounted Display(ES-HMD)を用いた視覚系指標計測による脳機能障害の診断の実用化を目指し、視覚系指標を利用した脳機能障害の検査手法の提案、基礎的な測定手法の考案、その測定システムの開発を目的とした。具体的には、脳機能障害と視覚系に関する従来の研究事例について調べ、(1)対光反応時における瞳孔径の計測、(2)移動指標追跡時の眼球運動の計測、(3)一点注視時の眼球運動の計測を行うことにした。

 そして、これらの視覚系指標を計測するために、瞳孔対光反応測定システムでは、白色LEDによる光刺激提示機能と瞳孔径計測機能を開発し、評価実験を行った。追従運動測定システム、一点注視測定システムでは、被計測者に映像を提示すると同時に視点位置を計測するシステムを開発し、評価実験を行った。さらに、本研究で開発した3つの測定システムを用いて、スクリーニング検査を想定した被験者実験を行い、スクリーニング検査に向けて、測定手順やその方法の問題点を抽出し改善点を探った。

 

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論文はこちら→ okada.pdf


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