大坂 融弘
「ネットワーク上の情報資源を活用した分散型仮想環境システムの構築」

 分散型仮想環境技術とは、ネットワーク技術と仮想現実感(Virtual Reality;VR)技術が融合したもので、ネットワークを介して複数の利用者が仮想世界を共有できる技術である。
 本研究では、このような仮想世界を容易にかつ仮想世界作成の自由度の高いフレームワークの確立を目的とし、ネットワーク上に存在する情報資源を利用して仮想世界をシミュレーションする分散型仮想環境システムMALIONET(Multiple Access of Linked Information Over NETwork)を構築した。
 その際、多数の情報資源を本システムに利用し分散型仮想環境のシミュレーションを行う際の、シミュレーション計算の時間的整合性を動的に管理する新しい手法を考案し、利用者が仮想世界を作成する際のタスク削減を図った。そして、開発したシステムを用いて実際に仮想世界を作成し、1.ネットワーク上の情報資源を仮想世界に組み込めること、2.考案した手法により整合性を保ったまま仮想世界をシミュレーションできることを確認した。



論文はこちら→ osaka.pdf


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