楊 大昭
「バーチャル空間における顔表情の動的合成に関する研究」

 本研究では、人間と機械の接点となるインタフェースに、人間の感情を反映する顔表情の変化を計算機上で合成し、リアルタイムに動画像として表示する動的顔表情合成手法を提案し、実際に顔表情合成システムeCOMを試作するした。

 表情合成の手順は以下に述べる4つのステップである。
(1) 感情から顔の上部、中央部、および下部の3領域における中立、喜び、悲しみ、恐怖、怒り、嫌悪、そして驚きといった基本表情の組み合わせを決定する、
(2) 表情の組み合わせから顔にある表情筋の収縮・弛緩を決定する、
(3) 表情筋の収縮・弛緩によって引き起こされる顔表面の変形を計算する、
(4) 顔表面の変形をコンピュータグラフィックスとして提示する。

 さらに、3つの被験者実験を行い、合成した表情が人間にとって自然に見えるように、各表情が表出される時の表情筋の収縮率と顎の回転角度、およびその時間変化を決定した。



論文はこちら→ yang.pdf


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