岩田 大司
「分散型仮想環境技術による保守訓練システムの連携作業訓練への拡張法の研究」

 分散型仮想環境技術は、ネットワークを介して複数の利用者間でコンピュータによって生成された仮想環境を共有する技術である。本研究では、この分散型仮想環境技術を用いた保守作業訓練システムを連携作業訓練へと拡張する研究を行った。なお、連携作業の対象としては、原子力発電プラントにおける中央制御室・計装ラック室・ポンプ室のそれぞれにいる各作業員が連携をとりながら、各現場の機器の保守を行う作業を取り上げた。
 分散型仮想環境を用いて連携作業を実現するためには、(1)複数の作業空間を仮想空間内に提供する機能、(2)複数の作業空間の間での連携を行うための情報共有機能、(3)離れた作業空間でもスムーズな連携作業が行えるようなインタフェース機能、の3つの機能の開発が必要である。本研究では、これらの機能の開発を行い実現したシステムをNETCOM(NEtworked based Training system for CoOperative Machine Maintenance)システムと命名した。



論文はこちら→ iwata.pdf


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