森川 大輔
「Eye-Sensing HMD を用いた瞳孔特性に関する実験研究」


 本研究は,仮想空間の提供に有効であり,しかも眼球運動や瞳孔径,瞬目などの視覚系指標をリアルタイムで検出可能にしたヘッドマウントディスプレイ(Eye-Sensing HMD;ES-HMD)を用い,視覚系指標のうち瞳孔径に着目して,特異な照度環境や立体視環境下,さらに精神作業時における人間の瞳孔特性に関して実験的に調べたものである。
 HMDは左右それぞれにディスプレイを有しているので,両眼で異なる画像を提示することができ,立体視環境を含めた様々な視覚実験用の環境を容易に構築することが可能である。 様々な環境が人間に与える影響については,主観報告による評価と比べて,客観的なデータに基づいた研究はまだ不十分であるため,本研究では生理データに基づいた評価を行うことを目的としている。 人間への影響を知る上で重要な生理データを通して,人間の生理や心理への悪影響を避け,人間の特性との整合を図ることが重要であると考えられる。




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